2014年3月7日金曜日

『指輪物語』の言語 The languages of "The Lord of the Rings"


『指輪物語』と『ホビットの冒険』は子供の頃夢中になって読んだファンタジー物語。思い入れが強いだけに映画観るとがっかりするかも、とも思いつつ、SHERLOCK(シャーロック)のワトソン役、マーティン・フリーマンが主役だし、それなりに楽しめるかも、とiTunesで観てみました。

で、どうだったかというと、はあ、素晴らしい映像体験でした。本で読んだ時もある程度は頭の中で映像化してるわけですが、あそこまでくっきり、美しさも醜さも鮮明に描かれてしまうとは、と圧倒される世界。魔法使いやらドワーフやらエルフやら架空の種族もリアル。

しかも種の区別は言語にまでおよび、エルフ語というのをエルフや魔法使いが話しています。特別な文字もあり、なんだこれは?と映画を観終わってからwikipediaで調べてみると、原作『ホビットの冒険』の作者、J・R・R・トールキンの著作について、こんな記述が。
最初の文学的野心は詩人になることだったが、若い頃の第一の創作欲は架空言語の創造だった。それらは後でクウェンヤとシンダール語に発展するエルフ語の初期の形態を含んでいた。 言語がそれを話す民族を指し示し、民族が言語の様式と視点を反映する物語を明らかにすると信じて、(この名前が紛らわしいと考えるようになったのでいくらか後悔することになるが)後にエルフと呼ぶようになった伝説の妖精についての神話と物語を書き始めた(英語で書いたが、かれの創造した言語の多くの名前や用語を含んでいた)。
また言語については、次のような記述が。
文献学、言語に関する研究は特に熱心に取り組んだ学問であり、それが高じて約15の人工言語を発明するにいたった。中でも二つのエルフ語、すなわち「クウェンヤ」と「シンダール語」は特に有名である。彼はこれらの言語が誕生した背景として、中つ国の詳細な宇宙論や歴史を創り上げた。
だそうで。 ひゃあ。トールキンさんてば、物語に登場する民族独自の言語までつくちゃってて、映画で採用できてしまうほどの完成度ってこと?

とまあ、映画をきっかけに『指輪物語』の壮大かつ緻密な世界を体験してぞくぞくしたのでありました。

そしてなんだか、wikipediaってトールキン関連の情報がものすごく充実しているのだなあ、アツいファンがたくさんいるのだろうなあ、とこの架空な物語のリアルな存在感に驚いたのでありました。

クウェンヤやシンダール語を学ぼうとは思わないけど、学びたい人のための素材はネット上にたくさんありそうです。

0 件のコメント :

コメントを投稿

関連記事 by LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...