2014年4月8日火曜日

英語で読む日本文学 reading Japanese Literature in English

4月になりました。春です、語学の季節到来です。

昨年の春はNHKの語学講座を片っ端からチェックして「何語をやろうかな〜♪」と、アラビア語講座まで観てましたが、今年のわたしはいまのところ、ブンガクな感じ。口語より書き言葉。話す&聴くより読み書き。それもこれも『翻訳教室』の影響です。

それでも一応、NHKの語学講座をチェックしてみると『英語で読む村上春樹 ~世界のなかの日本文学~』というのがあって、多少は気になってます。『翻訳教室』でも村上春樹の『かえるくん、東京を救う』の英訳版を訳すのは結構面白い課題でした。

それにそう、後から気づいたんですが、好きな日本文学(日本語)を英語に訳してみて、その英訳版と比べるのってかなり楽しい英作文課題かもしれません。同様の方法に、邦画を英語字幕で観るというのがありますが、字幕というのは訳が短めになるという制約がありますし、場面の移り変わりもはやいので、じっくりとよりストレートな訳を求めるなら、小説がいいかも。

で、例えば誰の作品がいいかな、と考えてみて、まず思いついたのは、よしもと(吉本)ばなな。あの平易な文体は英語だとどうなるんだろう?そもそも訳されてるのかな?と、amazon.co.jpさんで探してみると、ありました。彼女の作品は、ほとんど英訳版があるのかも?ってくらいあれこれ出てきます。

Kitchen Banana Yoshimoto
処女作、『キッチン』は、カタカナタイトルなのに、ペーパーバックになったらなぜに表紙に漢字が?たしかこの作品、カツ丼が出て来たはずだけど、英語ではカツ丼、どうなるんでしょう?

ある程度本好きな人なら、特別に好きな作家さんがいて、その人の作品をほとんど読んでたりして、そうやって吸収した日本語がその人の日本語の一部になって…なんてことを考えてみると、好きな作家さんの作品の英訳作業は、自分にとって大事な日本語表現やボキャブラリーを英語に置き換えてみたらどうなるか、自分だったらどんな訳にしたいかを確認してみる作業になるかも。もちろんそれが、出版されてる英訳本と同じとはかぎらないわけですが、とっかかりとしては効率いいかも。

なんてことを思いつつ、思いついた作家さんの小説の翻訳本を片っ端から探してみたところ、人によってはたいして訳されてなかったり、意外な作品が意外な言語に訳されていたりと、ちょっと面白い調べものでした。

でも、わたしにとって、いまかけがえのない日本文学って誰だろう?と自問してみると、ひとりに絞り込めないし、そもそも最近、日本文学あんまり読んでないなあ、と気づいて愕然。

まずは日本語不足解消にしばらく図書館に通わなくては。


翻訳教室 (朝日文庫)

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