が、最近、TOEICの模擬テストをやってみて、英語の発音が何カ国かの英語に対応していたこと(米国・英国・カナダ・オーストラリア(ニュージーランドを含む))をきっかけに、英語自体がおそらくは変化しながらものすごくたくさんの人々に使われるようになってきているのかも、と思った。TOEICの4つのバリエーションなんて、たぶんいまや世界で話されている英語のごく一部なんじゃないだろうか。わたし自身、これまで経験した、英語(らしきもの)の会話相手は、上の4つの国の人に加え、圧倒的にフランス語とドイツ語を母国語とする人が多い。自分の英語の語彙はそんなに豊富じゃないのを自覚していたので、なるべくシンプルな表現を心がけて話していた。場合によってはフランス語やドイツ語を使い、必要なら英語を使う。要は伝わればいいというスタンスだった。
つまり、わたしが英語(らしきもの)と思いつつ使ってたのは、英語を母国語としない人同士での言葉である。あれって、もしかしたらグロービッシュだったのかも?と思いつつ、グロービッシュについてwikipeidaをみてみると、提唱者はジャン=ポール・ネリエールというフランス人と書いてある。さらに調べてみると、公式サイトがあった。
トップページには、提唱者ジャン=ポール・ネリエール氏がグロービッシュの成り立ちを説明した動画があり、その内容を書き記したPDFへのリンクが貼ってある。注目すべき(?)は、彼の言葉はやさしい単語しか使ってない。発音は、フランス人の英語に慣れてたつもりのわたしにも分かりにくかった。ともあれ彼によれば、グロービッシュの特徴は以下の4つである。
- 1500のよく使われる英単語
- シンプルな文章構造
- イディオムは使わない
- ジョークを使わない
と、ここで思い出した。たしか映画はフランス初、リヨンのリュミエール兄弟じゃなかったっけ?とここでまた調べてみると、世界初の有料の映画上映はフランスのリヨンにて、で(最初の10本の動画はこちら)これよりすこし前にアメリカのエジソンはキネトスコープ、のぞくと映画がみれる装置を発明している。「映画」についてのアメリカ英語とイギリス英語の違いはまるでこの、どっちが世界初?といいたくなるような歴史を反映しているようで面白い。
とまあ、映画ひとつをとっても英語では複数の表現があるわけだけど、1500っていう単語数自体は日本人にとってどれくらいなんだろう?と、次は日本の中学生が学校で学ぶ単語の数を調べてみた。2011年度までは指導する単語数が900語だったのが、2012年度からは1200語になったそうである(V-netクロス vol.29 2010 WINTER)。つまり、グロービッシュの語彙数は現在の日本の中学英語の目指すところより、ちょっとだけ多い。
シンプルな文章構造というのはグロービッシュに限らず、コミュニケーションの基本な気がする。イディオムとジョークはどうだろう。状況と話相手によるような。それと、いったん1500語以上を記憶して、イディオムやジョークを使うようになった英語学習者が、それを意識的にやめるのはむずかしいかもしれない。
ちなみに、グロービッシュ提唱者のジャン=ポール・ネリエール氏は研究者ではなくて、国際的に仕事するビジネスマンである。グロービッシュ自体が世界中の英語学習者を対象にしたビジネス企画な気もするけど、国際語としての英語について考えてみるのは面白い。
はじめまして!
返信削除我がブログの読者になっていただいていると知り
遊びにきました^^
>シンプルな文章構造というのは〜基本な気がする。
↑の箇所にいたく共感・・・。わたしも外国語学ぶと、結局
感情をどう表現するか、を獲得すればどんな国でもわたっていけるかも?
なんて常々感じてます。
わー、コメントありがとうございます! :)
削除mahina pharmacyのブログからiegocchochiさんのブログにたどり着き、読者登録させていただきました☆
感情表現は大事ですよねー!(わたしの場合、日本語でも課題だったりしますが。笑)
あと、国によっては(もちろん人にもよりますが)、抑え気味だったり、激しかったりするので、受け止める場面も重要で、それができれば鬼に金棒、かもと思います。
ところで、プロフィール拝見して、あらためてBloggerの(SNS的?)機能に気づきました。笑
映画『サンジャックへの道』、わたしも大好きな映画です♪