ともあれ、準備が整ったところで、まずは先日の練習テスト1(by TOEICテスト新公式問題集〈Vol.5〉
こうしてゆっくり読んでみると、TOEICの問題、特にリーディングセクションの後半部の文章はとても実践的。職場や公共のちょっとしたお知らせ、買い物の場面などで、そのまま使えそうな文書ばかりです。さらには、その日本語訳が直訳というより翻訳的で、かなりきれい。日英、英日の翻訳テンプレートとしてとっておきたくなるような文章。
つまりはTOEICって、こういう(職場も含め)日常的な文章をさっと正確に読める?理解できる?っていうのをテストしてるんだなあと改めて思いました。
で、これらの文章を日本語訳のほうでみてみると、「読んでも読んでる気がしない」種類の文章であることがよくわかります。例えば、先日通販で買い物をしたお店からのお知らせメールって、普段の生活では、「読まない」もしくは「ざざっと目を通す」程度。TOEICが求めるのは、この、「ざざっと」した読書、あるいは理解が、英語でもできますか?ってことなのかもしれません。
日本語だと読んでる気すらせず読める文章が、英語ではなぜそうじゃなくなるかっていうと、もう圧倒的に慣れの問題かなあ、と思いました。手紙やお知らせ、webサイトにe-mail、この種の文書には決まった配置や決まり文句がたくさん盛り込まれているので、「慣れ」さえすれば、そこに書いてある情報の種類や順序、配置、が簡単に予測可能。この種の文書に使われる単語もかなり絞り込めるはず…。
さらに、復習をしていて気づいたのは、一応知ってるつもりの単語でも聴き間違いをしてたり、別の意味を知らなかったり、そのせいで間違えてるケースがあること。特にリーディングセクションでは時間がかなり足りなくなってますが、これって文書型の問題以前に、単語の意味が不確かだったり、わからなかったり、というところで迷ったり考えたり、手が止まってたのかもしれないと思いました。つまりもう少し、単語力が必要。
といっても、TOEICの場合、やみくもに単語を覚えなくても、公式問題集を解いてみて、そこに出て来た単語でわからなかったものをしっかり覚えるだけでスコアアップできそう。文書への慣れにしても、公式問題集の文書を何度も読んで決まり文句や文書のテンプレート的なものに慣れればそれで十分な気が。
というわけで、わたしのTOEIC作戦は、公式問題集を解いてしっかり復習する、という、世にも地味なものとなりそうです。
ところでこの公式問題集には、問題の作成についての記述もあったのですが、TOEICの問題というのは言語としてはかなり閉じた世界というか、さまざまな制約のもと、作られていると思ってよさそう。例えば、
設問はすべて、明瞭で曖昧なところがなく、また異なる文化や背景を持った英語話者すべてが等しく理解できるものでなければならない。というのは、そうした制約というか、チェックポイントのひとつ。
ということは、TOEICの問題って、国際語としての英語の文書例というか会話例としても、結構貴重なのかもしれません。
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