2013年9月24日火曜日

サルの通訳さん a interpreter of monkeys

以前、心理学の研究室にいたとき、イギリス人の研究者さんとよく話す機会がありました。同じ心理学でもわたしは人間を専門にしていたのに対し、その人は動物の心理を専門にしていて、特にサルの研究ではたぶん、世界的権威みたいな人だったはずですが、ちっとも偉そうではなく、わたしの実験の被験者までしてくれたり、と親切な方でした。

サルに詳しいその人は、とある映画でサル専門の通訳としてよばれたこともある、なんて話もしていました。その時は単になるほどさすが専門家!と思って聞いていましたが、今思うと、サルはサルで、いろんな鳴き方や行動パターンがあって独特のコミュニケーションの仕方があって、そこをその人はよく知っていたんだろうなあ、と想像します。

イギリスの人で母国語は英語なその方、フランスにもよく行っていて、フランス語も堪能でした。で、日本語はというと、時々びっくりするぐらいスバラシイ発音ながら、あんまり話してるのは聞いたことがありません。でもなぜか、研究室にとけこみ、他の大学院生たちともばっちりコミュニケーションしてるようにみえて、すごいな、と思い、「日本語は難しくないですか?」と訊いたところ、「人間同士だから大丈夫ですよ。顔みてればわかります。」のような答えが返ってきて、ますます尊敬。

そしてたまたまかもしれませんが、同じ研究室内でも動物心理学部門の先生や学生たちって、コミュニケーションに寛容というか、言葉にたよりすぎないというか、非言語コミュニケーションが上手な人たちが多いのかも、とも思ったのでした。

ちなみに、その人に言語学習のコツをきいてみたところ、「ラジオよりテレビのほうがいいですね。顔がみえるから。」と言ってた記憶が。これは言語学習というより、異文化あるいは異種間コミュニケーションのコツといったほうがいいかもしれません。コミュニケーションは言葉だけじゃないし、むしろ言葉以外が重要なこともあるわけで。

そして今、猫と暮らしているわたしは毎朝、NHKBSプレミアムの岩合光昭の世界ネコ歩きminiをみて、猫に対する理解を深めています。特に「猫識」のコーナーが勉強になります。

もっとわかりたいな、猫語。で、猫に学ぶことってきっと、多いんだろうな。

0 件のコメント :

コメントを投稿

関連記事 by LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...