
例えば、"hat"という単語の中の母音字、"a"の音は[æ]です。フォニックスでは基本、"a"があったら、[æ]と発音する、と覚えます。
がもちろんこのルールが当てはまらない場合もあります。例えば、"hate"という単語の中の母音字、"a"は[ei]と発音します。この場合、単語の終わりの"e"は発音しません。
今日のフォニックスルールはこのように、単語(より正確にいえば音節)の終わりが"e"の場合、"e"は発音せず、子音字の前の母音字は、アルファベット読みの長母音となる、というものです。
より具体的には次のようになります。
番号 | 文字 | キーワード | 発音記号 | 練習単語 |
---|---|---|---|---|
29
| a-e | cake | [ei] | gate game cake |
30
| e-e | eve | [iː] | Steve Pete |
31
| i-e | ice | [ai] | bike dive wine |
32
| o-e | rose | [ou] | hole rope rose |
33
| u-e | cute | [juː] | cube June cute |
上の表は『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則
ちなみに、語尾の"e"は「サイレント"e"(silent "e")」とよばれるそうです。
松香洋子さんの本には、"hat"と"hate"以外にも、母音字の発音の変身ぶりを感じられる例が挙げられています。例えば、"a"だと、
cap(帽子)⋯⋯⋯⋯⋯cape(マント)"e"については例が少ないそうで、ひとつだけですが、
rat(ねずみ)⋯⋯⋯⋯rate(割合)
fat(太った)⋯⋯⋯⋯fate(運命)
pet(ペット)⋯⋯⋯⋯Pete(男の名)"i"については、
pin(ピン)⋯⋯⋯⋯⋯pine(松)"o"については、
bit(少々)⋯⋯⋯⋯⋯bite(かむ)
win(勝つ)⋯⋯⋯⋯⋯wine(ぶどう酒)
not(〜ではない)⋯⋯note(メモ)"u"については、
ton(〜トン)⋯⋯⋯⋯tone(調子)
hop(はねる)⋯⋯⋯⋯hope(望む)
cut(切る)⋯⋯⋯⋯⋯cute(かわいい)などなど。
tub(ふろおけ)⋯⋯⋯tube(チューブ)
意味からすると、全く関係のない単語ペアたちをこうして眺めるのはかなり面白く、このルールを知ってからしばらくは、英文を読んでも聴いても単語の綴りが気になるというか、書き出してはたのしむ日々が続いています。
で、発音バイエルもはじめた今は、長母音の発音に取組みはじめました。以前は長母音は長くのばす、あるいは二つの音を単に連結させる、ように認識していたのですが、松香洋子さんの本や『英語耳』には、長母音はそう単純じゃない、ということがかなり強調して書いてあったので、目下練習中というか筋トレ中。笑
それについては、また次の記事に書きたいと思います。
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