4日休むと舌の筋肉痛もとれますが、せっかく身に付きはじめたフォームも崩れ、われながらぺったりした音に。言語、特に母国語は毎日話して、その積み重ねで筋肉が鍛えられるんだね、と、妙に納得しました。
と同時に、普段、口数が決して多くないわたしでも(たまに友達とわーっと日本語で話して筋肉痛になったり、顎がはずれることがありますが ^^;)、日本語の音になるとフォームというか、口や舌が勝手に発声のために動くことって凄いなあ、と改めて思ったりするのでした。
さて。昨日予告したとおり、今日は英語の[r]の発音について。わざわざ、英語の[r]というのは、wikipediaの説明によると、国際音声記号で[r]と書くと歯茎ふるえ音という英語にはない音になるから。国際音声記号では、英語の"r"に対応する音は歯茎接近音といい、[ɹ]と表記するそうです。
もっと細かく書くと、wikipediaでは、"red"の国際発音記号が[ɹʷɛd]となっているので、"r"に対応する音は[ɹʷ]と書いたほうが正確なのかもしれませんが、ここでは単に、[r]とします。
わたしは長い間、この[r]は巻き舌だ!と思って、がんばって舌を丸めようとしては、英語を話すのって疲れるなあ、英語圏の人ってすごいなあ、と思ってきたのですが、ここ数日はじめて、「舌を巻かなくても[r]は発音できる!」ということを知って感動しています。と、同時に、他の発見もありました。
松香洋子さんの本では、[r]の発音はこう説明されています。
rの音を正しく出すには準備段階が大切です。まず、口を十分にすぼめてwを言う態勢をととのえ、一方では舌の先をまるめて、しかも上にはつけずという位置にもっていきます。それから一気に「r」と言います。英語圏の赤ちゃんは長い間rをwで間に合わせるのですから、それが第一段階です。(p.98, 『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則舌の問題はさておき、口を十分にすぼめるのが大事なんですね。英語圏の赤ちゃんの話も興味深いです。』)
『英語耳』の[r]の解説はものすごく長くて細かいので、ここでは見出しだけ紹介することにします。舌に注目すると、[r]の発音方法は2種類あるそう。
「舌先を上に巻いて発音する方法」と
「舌の奥の部分を、のどの奥のほうに引いて発音する方法」です。
実際にやってみると、口をすぼめた後は、舌を巻いても、巻かずに奥に引いても、同じような音が出ることにびっくり。そして何より、この2番目の方法は疲れません。
そして、BBC Learning English、Pronunciation Tipsの/r/の解説動画を見て観ると、"my lips come out and I pull my tongue back"と言って、口をすぼめ気味にしてつきだし、舌を後ろに引いてるよ、とジェスチャーつきで説明。これをはじめ見た時は、舌の先の部分を奥にまるめることを、"pull my tongue"って言ってるのかしら、と思っていましたが、もしかすると、舌の奥(つまり舌全体)のことなのかも。
関連リンク
[英語発音入門]
甲南大学の英語発音解説サイト。日本語での解説が充実してます。また動画で顔正面の口の動きが、イラストで舌の位置がわかるようになっています。イギリス英語、アメリカ英語の両方に対応。
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