2013年5月20日月曜日

ハイチでコレラ流行 cholera epidemic in Haiti

TOEICのリーディング対策に、とBBC Learning Englishの”Words in the News”を多読するはず、だったわたしですが、内容の濃さに正直圧倒されてます。短くわかりやすい記事で「!」となるので、もっと知りたくなって、BBCの関連ニュースをチェックし、さらにVOAでも同じトピックがないか探し、さらには日本語でのニュースはどうなってるの?とチェックする流れ。

これって、リーディングの勉強なのか、なんなのかわかりませんが、多読になることは確かです。でもTOEICってこんなニュースっぽい文章ってなかった気が…。

ともあれ、いくつか読んだ中で、誰かに言いたくなってしまったのが、”Haiti cholera victims threaten UN”という、ハイチのコレラ流行とその責任問題についての記事。冒頭の部分にあるサマリーは以下です。
Victims of the cholera epidemic in Haiti have given the United Nations a 60 day deadline to start talks about compensation or face legal action. The victims, including the families of 8,000 dead and hundreds of thousands of people who have fallen sick, accuse the UN of allowing soldiers to pollute Haiti's water supply with cholera.
先週、この文章をざっと読んだときは、数々の疑問が湧きました。
  1. ハイチ(Haiti)ってどこだっけ?
  2. コレラ(choloer)ってどんな病気だっけ?
  3. United Nationsってえっと…?
  4. 8000人も亡くなってたら大ニュースだよね…。全然知らない気がするのはわたしがニュースに疎いから?

まず、ハイチはどこにあるのかwikipediaで位置を確認。
ハイチ共和国(ハイチきょうわこく、ハイチ語: Repiblik d Ayiti、フランス語: République d'Haïti)、通称ハイチは、中央アメリカの西インド諸島の大アンティル諸島内のイスパニョーラ島西部に位置する共和制国家である。東にドミニカ共和国と国境を接し、カリブ海のウィンドワード海峡を隔てて北西にキューバが、ジャマイカ海峡を隔てて西にジャマイカが存在する。首都はポルトープランス。
ふむふむ、中央アメリカの国。イスパニョーラ島の西部。

次に、コレラwikipediaでチェック。
潜伏期間は5日以内。普通は2~3日だが、早ければ数時間である。症状が非常に軽く、1日数回の下痢で数日で回復する場合もあるが、通常、突然腹がごろごろ鳴り、水のような下痢が1日20~30回も起こる。下痢便には塩分が混じる。また、「米のとぎ汁」のような白い便を排泄することもある。腹痛・発熱はなく、むしろ低体温となり、34度台にも下がる。急速に脱水症状が進み、血行障害、血圧低下、頻脈、筋肉の痙攣、虚脱を起こし、死亡する。極度の脱水によって皮膚は乾燥、しわが寄り「洗濯婦の手 (指先のしわ) 」、「コレラ顔貌」と呼ばれる特有の老人様の顔になる。
ここで、ドラマ「JIN -仁-」のエピソードを思い出しました。そう、幕末の江戸で流行した「コロリ」。水の状態がよくない国だと大変なことになるのでは…。ハイチって何年か前に地震があったよね、復旧はどうなってるんだろう…。

そして、United Nationsは「国連」です。国連が訴えられる??、とわたしの中でこのニュースのインパクトはさらに大きくなり…。

なんでこのニュース知らなかったのかしら?と、まずは家族に聞いてみると、知らないとのこと。そして、「ハイチ」と「コレラ」をキーワードにググってみると、次のニュースが出てきました。
ハイチ・コレラ被害者ら、国連提訴も辞さず 補償期限提示 国際ニュース : AFPBB News
ハイチで地震があったのは、2010年。当時25万人の死亡者が出てるのに、その後さらにコレラの流行で8000人以上が死亡。大変な状況です。

で、お金のことも大事ですが、流行はまだ続いてるのかな?と、外務省の海外安全ホームページをチェックしました。その時は、今年の流行についての記述はなかったのですが、5月14日付けで次のようなお知らせが出ています。
ハイチ:コレラの流行(その4)- 海外安全ホームページ スポット情報
一部を引用すると、
(1)在ハイチ日本国大使館からの報告等によると,ハイチ・ポルトープランス及び周辺地域では,2010年1月12日に発生した大地震の被害により,現在も多くの市民が被災民キャンプで暮らしています。ハイチ政府は,感染症が流行している地域の住民や同地域への旅行者に対して注意喚起を行っています。2010年10月以降、同国におけるコレラの流行は現在も継続しており、2012年4月から2013年3月にかけてのハイチにおけるコレラ感染者数は100,000人以上、コレラや下痢などで死亡した人は971人に上ると報告されています。
流行はまだ継続中。キャンプで生活してて、この病気にかかると、どんどん感染が拡大しそう。

ネットで検索してみる限り、ハイチのコレラの流行はそれほど目立ってないように思われますが、これは2010年の地震以来、長く続いてる問題だからなのかも。

ちなみに、VOAでもこのニュースは取り上げられています。
Lawyers for Haiti Cholera Victims Threaten UN Lawsuit - VOA News
被災者とその環境によっては、救援にかけつけた人がさらなる被害をまねいてしまうかもしれない、そんなことを考えさせられたニュースでした。

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