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2013年6月16日日曜日

昆虫の英語表現 English words for insects

蝶々、つかまえた。どうも日本語の「虫」という言葉は意味範囲が結構ひろいので、今回は「昆虫」に限って身近な虫の英語表現を調べてみようかと思います。

まず、うちの庭によくいる昆虫といえば、蝶(チョウ)。英語では、"butterfly"。ロングマン英和辞典をチェックしてみると、"butterfly"には、チョウ以外に、バタフライ(泳法の一種)移り気な人、ひとところに落ち着かない人という意味があります。

ちょっと面白いのは、成句で、
have butterflies(in your stomach)(不安・緊張などで)どきどきする, そわそわする
という表現があること。日本語でも「腹の虫」なんていうことがありますが、こういうひらひら感はないような。それでもお腹に何かいる感じ、の表現が共通しています。ドキドキする感じとお腹の中に蝶がいるみたいな感じを重ね合わせるのはわかるような気が。頭ではどうしようもない感覚っていうのも、「腹の虫」と共通してるかも?

a bee and cherry blossoms

さて、次は蜂(ハチ)。英語では"bee"だよね、とロングマン英和辞典で"bee"をチェックしてみると、ハナバチ、ハチとありました。また、"honeybee"でミツバチ、"bumblebee"でマルハナバチ、とも。

a carpenter bee in an azalea blossom. じゃあ、クマンバチとかスズメバチはどうなるの?とwikipediaで調べてみると、まず、クマンバチ(熊ん蜂)はクマバチ(熊蜂)ともいい、英名は"carpenter bee"。大工さん?

そして、スズメバチの英名は、"hornet"と"wasp"。日本語だとミツバチもスズメバチも、「ハチ」がつきますが、英語では全く別の表現になるところが面白いです。スズメバチは大きさも危険度もミツバチとは違うから特別扱いなのかな?

"bee"を使う成句でちょっと面白いのは、ロングマン英和辞典に載っていた、
have a bee in your bonnet (ある考えに)とりつかれている, 思い詰めている
という表現。"bonnet"はボンネット(あごの下でひもを結ぶ幼児用の帽子)。帽子の中にミツバチがいたら、もうそのことしか考えられない、そういう感じ?

a little garden

最後は蟷螂(カマキリ)。漢字では鎌切とも書きますが、英語では、"mantis"あるいは"praying mantis"とも。日本語だと、「鎌をふりあげてるよう」に見える前脚が、英語名をきくと、あ、たしかに「祈ってる(praying)よう」に見えなくもなくなるのが不思議です。

でもうーん、肉食なこの昆虫が他の虫を食べるところを見てしまうと、やっぱり鎌のイメージのほうがふさわしい気が( -e-)

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虫の語源 the origin of "虫"

2013年6月15日土曜日

虫の語源 the origin of "虫"

a frog loves the morning glories外国語について調べていると、逆に分かっているようで分かってなかった母国語の特徴に気づくこと多々。「虫」についても、英語の"worm"に昆虫以外の種であるミミズがはいるのが意外で、日本語の「虫」も昆虫以外を含んでるのかな?とまたもやweblioで調べてみると
(1)人・獣・鳥・魚・貝以外の小動物。多く、昆虫をいう。(三省堂 大辞林)
とあります。というわけで、意味的カテゴリーの大きさを比較すると「虫」>「昆虫」。だいたい、「昆虫」が「昆」+「虫」なのが、「虫」カテゴリの大きさを語っているような。それに音的にいうと、「虫」と"worm"って近い気が。どっちも柔らかそうな、ぬるっとした語感。

脚がなくて、ぬるっとして、そしてにょろっとといえば、ヘビ、ん、「蛇」は虫偏!?カエル、「蛙」も虫偏だし、あ、「爬虫類」って言葉にも虫がはいってます。貝だって、ハマグリは、「蛤」。「虫」って漢字の意味範囲は相当広い?

と、気になったので、今度は漢字、「虫」の語源を調べてみました。

wikipediaによれば、
虫という漢字の由来は、ヘビをかたどった象形文字で、本来はヘビ、特にマムシに代表される毒を持ったヘビを指した。
そうそう、マムシなんて、音に「ムシ」がはいっている上に、漢字で書いても「蝮」。語源がヘビだときいて納得。昔の人が毒を持つこの生き物について文字をつくって記そうとしたのもわかる気がします。

これだけだと、「虫」の意味範囲の大きさは実感できませんが、続いて「虫」に似た漢字、「蟲」との関係について説明がありました。
蟲という漢字は、元は「生物全般」を示す文字であり、こちらが本来「チュウ」と読む文字である。古文書においては「羽蟲」(鳥)・「毛蟲」(獣)・「鱗蟲」(魚および爬虫類)・「介蟲」(カメ、甲殻類および貝類)・「裸蟲」(ヒト)などという表現が見られる。しかし、かなり早い時期から画数の多い「蟲」の略字として「虫」が使われるようになり、本来別字源の「虫」と混用される過程で「蟲」本来の生物全般を指す意味合いは失われていき、発音ももっぱら「チュウ」とされるようになり、意味合いも本来の「虫」と混化してヘビ類ないしそれよりも小さい小動物に対して用いる文字へと変化していった。
もともと意味範囲が大きかったのは、「蟲」であって「虫」ではなかったけど、混用される中で意味も混用された。で、ヘビ類ないしそれよりも小さい小動物を指すようになった、と。虫偏はこの変化した「蟲」の意味とほぼ重なるのかな?と、今度は、虫偏の語源を調べると、NHKアナウンスルーム、トクする日本語のサイトに、このトピックについてわかりやすい文章がありました。
なぜ"虫"がつく?
「蝦(えび)蛤(はまぐり)蛙(かえる)にはなぜ、虫偏が使われているの?」というお便りが届きました。たしかに「虫」というと昆虫類のことをイメージしますよね。実は、古代中国では「虫」の意味する範囲が今とは違っていたのです。外見から、「鳥」「獣」「魚」に大きく分け、このどれにも当てはまらない小動物の総称を「虫」と呼んでいました。そこで、蝦(えび)蛤(はまぐり)蛙(かえる)は、鳥・獣・魚のどれにも分けられないことから、「虫」として扱われ、そこから虫偏がついた、という訳なのです。
んー、漢字って古代中国の人の意味分類の跡を今日まで受け継いでいるんですね。漢字の語源も面白いなあ。

ところで、自然現象をあらわす言葉にも虫偏がついているものがあります。例えば、「虹」。トクする日本語には次のような記述がありました。
「虹」という漢字も古代中国では、“天に住む大蛇や竜”と考えられ、やはり「蛇」が関わっていることから、虫偏がつきますね。
映画「蟲師」では、虫があつまって、虹をつくるシーンがあったような記憶が。それにしても、「蟲」が生物全般をあらわす、といわれると、いまさらですが「蟲師」の内容がよく理解できるような気がします。

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虫の英単語 English words meaning ”虫”
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2013年6月12日水曜日

虫の英単語2 English words meaning ”虫” 2

自家製の堆肥で育てたルッコラ。サラダにいれるとアクセントになって美味 ♪( ´θ`)ノ #photo #green
今年は春から鉢植えに種をまいてルッコラ(ルッコーラ?)を育ててます。近くの農協で売っていたルッコラの種はイタリア産でしたが、わたしにとってルッコラはフランス滞在の思い出の食べ物。

たぶんそれまではルッコラをあんまり食べないか意識してなかったと思うのですが、マルシェでおじさんが売ってたサラダミックスがあまりに美味しくて、うわ、サラダって調味料使わなくてもこうしていくつかクセのあるグリーンを組み合わせるとものすごく美味しくなるんだ!と感動。この感動をおじさんに伝えたくて友達に「ものすごく美味しいってなんていうの?」とフランス語まで習って通いつめました。

で、そのサラダミックスの中でも特に存在感があったのが、ルッコラで、以来ルッコラが大好きになったのですが、残念ながら近所のスーパーではあまり売ってるのを見かけず、栽培にふみきりました。

葉ものの栽培には、虫喰いがつきもの。以前小松菜を育てていたときは、プランターが蝶の託児所のようになってしまい、しかもだんだんいも虫がかわいくなったので、もう好きなだけ食べていいよ、と自分で食べるのをあきらめてしまいました。

が、今回のわたしはもう、ちょっと芽がでたときからもう、食べたくてたまらず、自分でもこわいくらいでした。香りが強いグリーンなので、もしかしたら虫がくるかも?、そしたらもう手加減しないよ、ぐらいの気持ちで、といっても対策はしょっちゅう鉢をチェックするのみ。すると敵?はやってきました。虫喰い穴が、いやかなり大胆に食べられてます。でも虫の姿はなく…。

と、語学以外の前置きが長くなりましたが、何に食べられたかわからないけど、葉っぱに食べられた跡があった場合、「虫に喰われた、やられた」などと日本語では言うように思いますが、これを英語で言う場合、「虫」は何になるのでしょう?昨日調べた虫分類だと、bug(小さな虫)かworm((脚がなくて細長い)虫)かな?insect(昆虫)とcaterpillar(いも虫、毛虫)は意味的には当てはまるけど、ちょっと大げさというかかたくるしい気が。

でまた、weblio研究社新和英中辞典の「虫」の説明をみてみると、「虫の食った」に対応する英語表現として次の3つが紹介されてました。
  • worm‐eaten 《timber》
  • moth‐eaten 《cloth》
  • wormy 《apples》
timber(木材)が食べられてたら"worm"が犯人で、cloth(布)が食べられてたら"moth"が犯人で、apple(りんご)だったら"worm"が犯人、という、犯人に目星がついているというか、だいたいどんな虫が食べたかわかってる表現な気がしますが、これが一般的なのかな?

と気になったので、今度はロングマン英和辞典で、"bug"と"worm"を再びチェックしてみましたが、"bug"については「虫喰い」関連の例文はありません。"worm"もそれ自体には「虫喰い」関連の例文はないのですが、研究社新和英中辞典でも紹介されていた、"worm-eaten"は「<木材・果物などが>虫に食われた、虫食い穴のある」、"worm-hole"は「(木材の)虫食い穴」、"wormy"は「1.虫のわいた 2.虫食いだらけの」とありました。

んー、木材と果物以外の場合はどうなるの?犯人(虫)は誰?そもそも「現場にいなかった」ってことは、wormじゃないのかも?どっちにしても、ルッコラ栽培のためには犯人の特定が大事です。

で、ルッコラの害虫を調べてみたところ、ヤサシイエンゲイさんのルッコラ(ロケット)の育て方のところに、説明がありました。
病害虫 病気は特になし・害虫 アブラムシ
初夏から梅雨時期にかけて新芽を中心として葉や茎にアブラムシが発生します。観賞用として育てているのであれば薬剤を散布して駆除しても特に問題ありませんが、食用とする場合は気になるなら薬剤散布は控えめにしたほうがよいかもしれません。木酢液や除虫菊など天然成分を使用した野菜用の殺虫スプレーなども市販されていますので、そんなものでもよいかもしれません。どちらにしても薬剤を使用するときはそれぞれの注意書きラベルに従いましょう。
アブラムシが犯人?てことは、"bug"?この際、"bug-eaten"とか、"bug-hole"って言っちゃだめかなあ?辞書には載ってないけど通じるような気が。

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虫の英単語 English words meaning ”虫”

2013年6月11日火曜日

虫の英単語 English words meaning ”虫”

キョウカノコ、咲いた♪( ´▽`) で、おしりに縞模様のある虫が来てたんだけど、ミツバチ⁇ #flower #photo庭で、花の蜜をすってる虫をながめながら、この虫、蜂?ミツバチ?おしりに黄色と黒の縞模様があるし…、と考えていたところふと、「この虫なんだろう?」と誰かに尋ねるのを英語で言うとき、虫はなんて単語になるのかしら?と気になりはじめました。

"insect"に"worm"に"bug"と思いついたところで、いつものようにwelioで調べてみると、トップに出てきた、研究社新和英中辞典の解説がやたら詳しくて、しばし「エスキモーの人は雪を表す言葉をたくさん持ってるっていうけど、おなじように、英語圏の人はこんなにも虫を分類するのかあ!:o」と、英語に対する認識ががらっと変わりそうになりましたが、これは単に辞書をつくった人がはりきっただけかもしれない、と思い直して、ロングマン英和辞典 をひいて出現頻度情報を調べてみることに。

まず、研究社新和英中辞典では、「」の意味分類の最初のカテゴリーと、それに対応する英単語として、次の7つを挙げています。
〈昆虫, 羽虫〉an insect; a bug
〈蠕(ぜん)虫〉a worm
〈毛虫〉a caterpillar
〈蛾(が)〉a moth
〈鳴虫〉a cricket
〈害虫〉vermin (総称)
これらの英単語をロングマン英和辞典で調べてみると、"vermin"については、コーパス情報がありませんでした。つまりこの単語は出現頻度が低いのではぶくこととして、残った6つをコーパス情報とともに示すと、
  • insect - J2
  • bug - S2,J6
  • worm - J5
  • caterpillar - J8
  • moth - J7
  • cricket - J4
となります。J2など、Jがついてる単語は、JACET(大学英語教育学会)の8000語の語彙表にはいっているものを示し、J2は出現頻度の高い2000語の中にその単語がはいっていることを示しています。一方、S2は、話し言葉の英語で最も頻度の高い2000語のひとつであることを意味します。ロングマンコーパスは、話し言葉、書き言葉についてそれぞれ、頻度の高い3000語を選んでいますが、この6つの単語のうち、Sがついているのは、"bug"だけで、W(書き言葉で頻度が高い3000語のひとつであることを示す)がついたものはないので、「」を意味する英単語のうち、日常会話でもっともよく使われる英単語は"bug"であると思ってよさそうです。

と、同時に、それぞれの単語がどういう意味で使われることが多いのか、ということも気になるので、それぞれについて、ロングマン英和辞典で最初に紹介されている意味を調べてみると、
  • insect 昆虫
  • bug 小さな虫
  • worm (脚がなくて細長い)虫(ミミズ、ヒル、毛虫など)
  • caterpillar - いも虫、毛虫
  • moth - 蛾
  • cricket - コオロギ
となりました。ってことは、昆虫だとわかってて、脚も羽もあるけど蛾でもコオロギでもない小さな虫は、"bug"? 昆虫って言葉の学問的な感じをだすなら、"insect"かな?

というわけで、上の写真のような虫について、「この虫なんていうの?」を、昨日のオトキソを参考にしつつ英語で言うなら、"What is this bug called?"かな?

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グロービッシュ単語をロングマン英語コーパスで分析してみた。 An analysis of globish words with Longman's English corpus.
テレビで語学2:NHKおとなの基礎英語が面白い。 studying languages with TV 2 : i really enjoy the TV program of NHK, "otona no kisoeigo"

2013年5月2日木曜日

映画『リンカーン』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した、ダニエル・デイ=ルイスのスピーチ the speech of Daniel Day-Lewis winning Best Actor for "Lincoln" at the Oscar.


Troisième Oscar du meilleur acteur pour Daniel... 投稿者 francetvinfo
(上の動画が再生されない場合、あるいはプレゼンターのメリル・ストリープのスピーチのところから観たい方は、youtubeのこちらの動画をご覧下さい。)

昨夜、ドラマで出てきた単語を調べていたら、いつも使ってる『ロングマン英和辞典』にも、Weblioにも、説明が見当たらず、goo辞書にいたってやっと説明が見つかりました。goo辞書は、普段ほとんど使わないのですが、結構充実してるのかしら?とつらつら眺めていると、「セレブ(秘)語録」というコラムがあって、ダニエル・デイ=ルイスの今年度アカデミー賞でのスピーチのことが話題に。

このスピーチ、わたしもBSプレミアムで観ていて、メリル・ストリープ版リンカーンとダニエル・デイ=ルイス版サッチャーを想像して笑いました。セレブ(秘)語録に書いてあるような、イギリスの首相 vs. アメリカ大統領、っていう構図までは思いいたってませんでしたが、『リンカーン』のメイク技術がすごいなあ、っていう気持ちもあったのが笑いをさらに高めたかも。

ともあれ、今月のセレブ(秘)語録(Vol.45)には、ジョークの解説だけでなく、スピーチの前半かなりの部分と訳文も掲載されています。興味がある方のために、スピーチの英文部分だけ引用しておきますね。
I really don't know how any of this happened, I do know that I've received so much more of my fair share of good fortune in my life and I'm so grateful to the Academy for this beautiful honour. It's a strange thing because three years ago… I had actually been committed to play Margaret Thatcher, And Meryl was Steven's first choice for Lincoln and I'd like to see that version. Steven didn't have to persuade me to play Lincoln but I had to persuade him that perhaps if I was gonna do it then Lincoln shouldn't be a musical.
ちなみに、来週は映画館で『リンカーン』を観る予定。今からすごく楽しみです :)


マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(字幕版)

関連リンク
(秘)語録 - goo辞書
Oscars.org | Academy of Motion Picture Arts and Sciences
アカデミー賞 - Wikipedia
映画「リンカーン」オフィシャルサイト

2013年4月25日木曜日

Amazon.co.jpで評価の高い、TOEIC関連本ベスト5 5 TOEIC related books, which are the most favorably reviewed on Amazon.co.jp

今日はお天気がよかったので、ちょこっとサイクリングがてら本屋さんを物色。もちろん語学関連書も気になって、TOEIC関連本もみてみようかと思ったのですが、NHK関連コーナーにも、中高生の参考書のコーナーにもそれらしい本はなく、この本屋さんには置いてないのかも…とあきらめかけたところで、店内の最も奥の片隅にかなり大きな語学関連コーナーがあり、その大半がTOEIC関連本であることを発見。冊数にしてたぶん100〜150冊、なんでこんな特設コーナーが?と思いつつ、しげしげとタイトルや帯などをみて楽しみました。

昨日の時点で「今回のTOEICは公式問題集で勉強して受験する!」と宣言というか、決意してたからこそ、ふらふらっとTOEIC関連本を買わずにすみましたが、そうでなかったら、何かお守りのような気持ちで買ってたかもしれません。単語本あり、英文法本あり、会話本あり、リスニング対策にリーディング対策、英語ノート本に直前一ヶ月対策本ありと、よりどりみどり。正直、あれだけの数の本がTOEICの名のもとに集まってしまうことに驚き、内容に興味が湧きました。

じゃあ、例えば、amazon.co.jpでTOEIC関連本を探すといったい何冊がヒットするの?とさっそく調べてみると、その数、実に、5784件。といってもこれはゲーム、洋書なども含んでいるので、和書に限ってみると、3580件。で、この種の本は買っただけで終わる人も多いような気がするし、とレビューの評価順でみてみると、次の5冊が上位にランクインしました。

ウィズダム英和辞典
1位はなんと、辞書。三省堂のウィズダム英和辞典もコーパスに基づいているのだと初めて知りました。ロングマンのコーパスとどう違うのか気になりますが、とにかくコーパスに基づく辞書は実践的だと思います。高頻度となってる単語から覚えていけばはずれはないといいますか。現在ではこの次の版が出ているようで、ちょっと気になる辞書です。

超低速メソッド英語発音トレーニング (CDブック)
2位も意外なジャンルでした。英語の発音を初歩の初歩から教えてくれる教材のよう。レビューを読んでみると、発音ができるようになると、リスニングもできるようになる、というようなことを書いている人がいて、それはそうかも、と思いました。

ちなみにわたしは中学生一年生ではじめて英語の授業を受けたとき、先生と英語のテープの音の違いに悩み、自分はどうやってどっちを発音すればいいの??とパニックになった挙げ句、発音記号の解説(たしか、辞書に書いてあったような記憶が)を読みながら口をいろいろに動かして発音して、そして発音記号を自分なりに音読できるようになってはじめて、英単語を読んだり記憶できるようになったという経験があります。でもそう、学校でも英会話学校でもその部分はあんまり細かくやってくれないから、こういう本は新鮮なのかも。あ、これも結構気になる…。笑

新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編
第3位は、文法の本。TOEICを毎回受験して研究しつくしている著者による本番そっくりの問題集だそう。これぞTOEIC攻略本!?文法の本ながら、音声もダウンロードして聴けるそうです。

CD BOOK TOEICテストへはじめて挑戦!まずは350点―英語難民救済センターの本 (アスカカルチャー)
第4位は目の付け所が面白いです。読者ターゲットをスコア350点以下の層に絞って対策を考えてみたという、TOEIC攻略本、というか、トレーニング本のよう。将来、英語が苦手だけどTOEIC受けたい!っていう人のお手伝いをすることがあったら、参考にしてみたいです。これも気になる本。

データベース5500合格英単語・熟語 (新版完全征服)
第5位は音声つきの単語・熟語集。もともとTOEICのために、というわけではなくて、難関大学の入試問題をもとに河合塾が作成した、コーパス的単語集シリーズの一番難しい本のよう。大学入試英語とTOEICってどれだけ重なるのか疑問ですが、タイトルに5500ってあるのはこの単語集シリーズ全部をはじめからやるとそれだけのボキャブラリーが身に付くってことだとすると、グロービッシュの1500語にその派生語と句動詞をあわせると約5000になる、って話と数的には似てるなと思いました。


さてこの五冊のうちわたしが一番気になる本は、というと、二番目の発音の本です。最近全然発音も発話も英会話もしないで、インプットばかりしてるので、そろそろアウトプットも、と思い始めているのですが、たぶんわたしの「英語筋」というのでしょうか、英語を発音するための筋肉はかなり衰えてるはず。そのあたりのトレーニングによさそうな本のような気がしてます。

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TOEIC作戦 Operation TOEIC
TOEIC公式問題集を解いてみた。i tried the official workbook of TOEIC.

2013年4月15日月曜日

言葉の海 the sea of languages


この週末は、三浦しをん著『舟を編む』を読んで涙しました。辞書づくりに携わる人々のお話で、ふと立ち止まって言葉の意味を考えさせるところが多いのですが、この作業といい、センスというか感覚って、外国語に向かい合うときともよく似てるなあと、共感すること多々。

知ってるようで知らないことも多い母国語、日本語を慈しむ愛すべき人々が、念願の辞書『大渡海』を完成させるラストは、時間との戦いでもあって、完全に応援モードな読書に。

それにしてもこの小説はまず、タイトルが素敵。
「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」
 魂の根幹を吐露する思いで、荒木は告げた。「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう」
「海を渡るにふさわしい舟を編む」
松本先生が静かに言った。「その思いをこめて、荒木君とわたしとで名づけました」(p.27)
言葉は海、辞書は舟。このメタファーだけでもう、かなり胸キュンです。

この小説は架空の日本語辞書『大渡海』を編む物語なので、言葉の海を想像するのに、はじめは日本語のことしか考えずに読んでましたが、途中から、あれ、思いを伝えるのが外国語を話す人だったら?と想像しはじめ、海には日本海だけでなく太平洋とか大西洋があるように、外国語の場合は違う地域の(でも一応はつながってる)海?と思ったり、いいや、言語が違うと辞書が違う、つまりは舟が違うだけで、言葉の海は何語であろうが、言葉の海(the sea of languages)なのかも、と思ったり、いまだ考え中。

ただいえるのは、外国語を学び使いこなすには、辞書はかけがえのない大切な存在であること。辞書のつくられ方は辞書によって異なるでしょうが、昔から当たり前のように存在していたかにも思われる辞書たちにも、それをつくった人たちがいて、例えばこの小説の主人公の馬締(まじめ)くんのような愛すべき人物の情熱が込められているかもしれない。そんなことを想像してみると、今使ってる辞書がこれまでよりもずっと愛おしくなるかもしれません。

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グロービッシュ単語をロングマン英語コーパスで分析してみた。 An analysis of globish words with Longman's English corpus.

2013年2月28日木曜日

グロービッシュ単語をロングマン英語コーパスで分析してみた。 An analysis of globish words with Longman's English corpus.

「グロービッシュ」の1500語ってどんな単語なのかしら?とつらつら考えていたら、いま手元に『ロングマン英和辞典』があることを 、そしてこの辞書は「ナチュラルな英語」を示そうとあれこれ工夫してあることを思い出しました。

この辞書の特徴はまず、膨大な量(具体的には3億3000万語)のアメリカ・イギリス英語の書き言葉と話し言葉のデータベース、ロングマン英語コーパス、に基づいていることです。単に英単語の意味を日本語で解説するのではなくて、現代の英語によく登場する単語はぱっとみて目立つように示してあり、単語の意味もよく使われる順に並べて示してあります。さらには各単語が、話し言葉や書き言葉でどれくらいの頻度で登場するのかを、S1やW2といった記号で示してあります。

S1と記された単語は話し言葉の英語で最も頻度が高い1000語の1つということだそうで、同様にW2は書き言葉の英語で最も頻度が高い1000語の1つだということだそう。とまあ、この辞書では、話し言葉についてはS1からS3、書き言葉についてはW1からW3まで、つまりは話し言葉と書き言葉それぞれについて、高頻出の3000語を教えてくれてるわけです。

さて、グロービッシュの1500語はこの、高頻出3000語の中に入っているのでしょうか?『ロングマン英和辞典』によれば、
日々使われている英語の86%は話し言葉、書き言葉の両方でもっとも頻繁に用いられる3000語によって占められています。
とのこと。いまや世界で英語(らしきもの)を使ってコミュニケーションしてる人々の全体からみれば、英語を母国語としてる人は少数派かもしれませんが、そんな「ナチュラルな英語」を目指して勉強してる学習者は少なくないだろうし、だったらこの高頻出3000語の上位1500語をグローバル英語の出発点にしたらどうかしら、グロービッシュはそうなってるのかなあ?と気になって調べてみました。ひとつひとつ、辞書をめくって…。



図1. グロービッシュ単語のロングマン英語コーパスにおける頻度。
左は話し言葉、右は書き言葉について。

で、結果は上の図のとおりです。ざっくり言えば、グロービッシュ1500語は、ロングマン英語コーパスの高頻出3000語の中にすっぽりおさまっているわけではありませんでした。私自身、はじめてみた単語もちらほら。

がしかし、上の図でもわかるとおり、グロービッシュ単語の約8割は、話し言葉、書き言葉ともに高頻出3000語(S1-S3およびW1-W3)と一致しているわけで、それをこの、高頻度語重視な『ロングマン英和辞典』であらためて眺めてみると、相当豊かな言語世界というか、これだけの単語があればいろんなことが言えるし、書ける、ということが実感としてよくわかったのでした。それはもうしみじみと。


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関連リンク
Globish Dictionary - Globish.com
グロービッシュ単語1500語はここで確認できます。



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