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2014年4月18日金曜日

柴田元幸編・訳『柴田元幸ハイブ・リット』


この一ヶ月ほど、平日は毎日1時間づつ、柴田先生(一度お会いしただけですが、こうよぶことにしました)の『翻訳教室』の課題を訳してました。起きてすぐ珈琲を飲みながら、ぼおおっとした頭で辞書をひき、英語も日本語も紙に鉛筆でコツコツ書き込みます。面倒といえばこの上なく面倒な作業だったはずですが、一ヶ月も経過すると習慣になるらしく(というのは、どこかの心理学の先生も言ってたはず)、課題を全部訳し終えてしまった今日の寝起きはなんだか物足りなく、また、この種の禁断症状がくるだろうなあと予測もしていたのでしばらく前から次の課題を探してました。

翻訳をもっと身につけたい、という目的ももちろんあって、じゃあ、ニュース翻訳とか別の分野に挑戦してみようかとも思いましたが、調べてみると、柴田先生の翻訳書はポール・オースター以外にもたくさんあり、アンソロジーになってたり講義形式になってたり、するものもちらほら。

短めの文章を訳して、柴田先生訳とつきあわせるのがいいかも、と、選んでみると、『柴田元幸ハイブ・リット』と『生半可版 英米小説演習』あたりがよさそうだったのでどちらも入手。このうち、『柴田元幸ハイブ・リット』は複数の作家の文章と柴田先生訳の文章が見開きになっていて、しかも、作者が自分の作品を朗読したCDがついてます。ちなみに、出版社はアルク。小説が音楽だとしたら、このCDは作曲者による演奏みたいなものといえるかも、な、なかなか貴重な音源です。

英語教材としては、読んでもよし、聴いてもよし、音読してもよし。そしてもちろん、翻訳して柴田先生の訳と比較して味わってもよし。収録作家は、Barry Yourgrau, Rebecca Brown, Kelly Link, Stuart Dybek, Steven Millhauser, Paul Austerです。オースターファンのわたしとしては、オーギー・レンのクリスマス・ストーリーの朗読が作者の声で聴けて、しかも柴田先生訳が読めるなんて!とうっきゃあな喜びに満ちた本です。といっても、声を聴くのは最後のおたのしみにとっておくことにして、まずは翻訳翻訳。

翻訳教室 (朝日文庫)
生半可版 英米小説演習(朝日文庫)

2014年4月14日月曜日

小説と音楽 novels and music

最近ずっと、好きな小説はなぜ好きなんだろう、好きな翻訳はなぜ好きなんだろう、というようなことを考えていたところ、次のような文章に出会って、そっか、結局は音かも、とかなり納得しました。
最近、思うのですが、「映画と漫画」は映像を「見せてしまう」という点で同じジャンルですが、そういう意味で言うと、「小説」は「音楽」の仲間ではないでしょうか?  映像はないので、自分で想像するしかありません。言葉によってイメージが喚起されて、リズムやテンポを身体感覚で味わう、という点で、同じような気がします。書かれている(もしくは歌われている)テーマなんてどうでもいいんです。読んで(聴いて)、ああ気持ちよかった、と思えるものが最高なんじゃないでしょうか。(伊坂幸太郎『3652』p.49)
小説は音で楽しむ、というのは、音の好みはもちろん、もしかすると個人差があって、テーマや意味がやっぱり重要、っていう人も中にはいるのかもしれない、と想像しますが、すくなくともわたしはかなり音重視な楽しみ方をしているような気がします。というのは、音楽と小説はなかなか一緒にたのしめないし、音楽を聴きながら文章を書く、というのも苦手。

『翻訳教室』での柴田先生のコメントを読んでると、かなりこの「音」が重視されているのがよくわかります。意味を正確に訳すのはもちろん、原文のリズムやテンポも再現しようとする翻訳。小説が楽譜だとしたら、翻訳家は外国語の音のルールに従ってその小説をアレンジする、編曲者のようなものといえるかもしれません。

んー、面白い。そしてムズカシイ。

翻訳教室 (朝日文庫)

2013年7月11日木曜日

iOSアプリ、英語耳ゲー an iOS app for discriminating [r] and [l]

一文字子音のうち、発音も聴き分けも難しいのは、[r]と[l]の音。昔からがんばって、[r]は巻き舌で発音してきたのですが、[l]と区別しようと思いすぎるせいか、"l"をみても[r]を発音とか、"r"をみたら[l]を発音なんてことまで起こって混乱気味。

松香洋子さんは、この二つの音について次のように書いていました。
 日本人はlとrの区別ができないことで有名ですが、それは日本語の「らりるれろ」が舌の位置からいうとlとrの中間にあるからです。そこで、日本人は、どうしても中間のもので間に合わせてしまうのです。(p.97,『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則』』)
最近英語の発音を再確認するようになると同時に、日本語の発音を「再発見」することが多いのですが、そういえば「らりるれろ」を発音するときって、口の天井の真ん中へんを舌でタップというか軽く押す感じ。[l]はそれよりも舌が前に出る感じ、[r]はそれよりも舌が奥まる感じだから、[r]も[l]も「らりるれろ」の仲間に聞こえるのでしょうか。

英語耳』の発音バイエルでは[r]には特別扱いされていて、従来(?)の巻き舌とは違う、ものすごく詳細な解説がしてあります。そのことについては、次に紹介したいと思いますが、今回は[r]と[l]の聞き分けを試すシンプルながら充実したアプリを見つけたので紹介したいと思います。
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この、英語耳ゲー、は"pray"と"play"、"wrong"と"long"など、[r]と[l]の音以外は同じ、という単語ペアのうちどちらが発音されたのか、をひたすら答えていくゲームです。しかも、発音しているのは一人ではなくて、10人。

開発者さんによると、発音しているのは、東京都内の公園で出会った米国・英国・豪州のネイティブスピーカーの方々だそう。収録風景を想像すると、昔、英語圏の被験者さんを求めて大学構内を探し歩いた自分と重なってかなり微笑ましいです。

ちなみに同じ開発者さんのアプリには、[v]と[b]を区別するものもあります。結構発音練習したつもりだったけど、やっぱり聴き分けるのは難しー!!
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一文字子音のフォニックスルール phonics rules for single consonants

2013年7月10日水曜日

フォニックス学習iOSアプリ、Simplex Spelling Phonics 1 Simplex Spelling Phonics, an iOS app for learning phonics

最近わたしが興味をもって身につけようと思ってるフォニックス。webで探しても日本語ではあまり情報がでてきませんが、"phonics"で調べてみると、例えばGoogleトレンドの結果を見る限り、相当注目されている言葉というか、調べている人が少なくないことがわかります。




ちなみに、"phonics"の「人気度」を世界的にみると、イギリス、アメリカなど、英語を公用語にしている国での関心が高いようです。英語の場合、言語を話したり聴いたり出来るようになってから、読み書きができるようになるまで、3ヶ月から3〜4年と日本語に比べて長い時間がかかることが関係しているのかもしれません。また、ディスレクシア(dyslexia,読むことの障害)の子供たちの割合も少なくなく、男児の約10%にものぼるといくつかの心理学論文で読んだことがあります。



そんな状況も関係してか、"phonics"学習アプリはものすごおくたくさんあって目移りしていたところ、一番上で紹介したGoogleトレンド関連ニュースで紹介されていたiOSアプリシリーズ、"Simplex Spelling phonics"がありました。教育関連のおすすめアプリとして数々の賞を受賞しているようです。 で、ダウンロードして実際に使ってみたところ、まずサクサクした操作感が素晴らしいアプリでした。単語学習アプリなどと同じく文字入力をすることになるのですが、キーボードの配置といい、操作音といい、たのしくできてます。正解すると、いちいち褒められるのも素敵です。笑

詳しくは上の動画をどうぞ。

以前紹介したフォニックス学習アプリに比べると、問題となる単語数が圧倒的に多いこと、音声がアメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語の3つから選べることが特徴です。フォニクスルールは短母音と母音に関するものが中心。単語の手がかりは絵ではなく、単語の発音と、その単語が含まれるセンテンスです。また、解答する単語の音をフォニックス的に分解したものをヒントとして、綴りと音の対応を何度でも確認できます。

ちなみに、問題となる単語(470の高頻度語)とフォニックスルール一覧はアプリ内でも確認できますが、webでも公開されていますので興味のある方はこちらをどうぞ。

このアプリは英語圏の子供のためにつくられているので、基本的インストラクションも設問もフォニックスルールの説明も全て文字を読むのではなく、「聴いて」確認することになります。わたしはこのアプリではじめて、聴いた音とフォニックスルールの知識で知らない単語を綴る、という経験を何度かしました。


わたしはまだ使ってませんが、このアプリには第2シリーズもあります。収録単語は650の高頻度語です。使用されているフォニックスルールと単語の詳細についてはこちらのページをどうぞ。
もっとフォニックス!という方には、さらに続くアプリもあります。収録単語は750の高頻度語。詳細はこちらをどうぞ。


上の3つは有料アプリですが、すこしだけ試してみたい方のために、無料のLite版もあります。
さらに。同シリーズにはフォニックスルールにあてはまらない高頻度単語、250をあつめたアプリもあります。
アプリとしてはなかなかいいお値段ですが、英語学習中の日本人にとっては、これらのアプリを使うことでフォニックスルールと一緒に高頻度語の音がしっかり記憶できるのがメリットかなあと思います(一緒に発音してみればなおよし)。このアプリを使ってる間はほんと、眼の前に英会話の先生がいるような感じですっかり頭が英語モード。よくもわるくも、単語の綴りはわかっても意味がわからないことが時折あります。例えば、"mane"(馬などのたてがみ)という単語、このアプリではじめて知りました。

参考書籍


関連リンク
PyxWise Software Inc.
Simplex Spellingシリーズの開発元のサイトです。

関連記事
フォニックスを学習できるiOSアプリ iOS apps with which you can learn phonics
フォニックス phonics
短母音のフォニックスルール phonics rules for short vowels
一文字子音のフォニックスルール phonics rules for single consonants

2013年7月7日日曜日

保留コーヒー、支える珈琲、カフェ・ソスペーゾ? suspended coffee

今週の6 Minute English(BBC Learning English)の話題はナポリからヨーロッパ各地へ、そして世界へと広がりつつあるムーブメント、"Suspended coffee"について。

これは、カフェでコーヒーを注文する際に、自分だけのためでなく、「他の人」の分も注文してお金を払う、というもので、イタリアのナポリに古くからある慣習だそう。ちなみに、イタリア語では、caffè sospeso。

で、6 Minute Englishで、この「他の人」というのは具体的には誰か、いったい誰のためにコーヒーを注文したまま保留に(suspend)しておくのか、というのが詳しく述べられていました。

で、番組でインタビューを受けているカフェの女性の答えは、
  1. homeless
  2. hard on their luck
  3. refugee
の3通り。あえて日本語に訳すなら順に、ホームレス、運の悪い人、難民、になるかと思います。

続いて、BBC Newsで4月に配信された次の動画をみてみると、"Suspended coffee"を導入しているイギリスのお店と利用者の声が紹介されています。



正直、言ってることが全部聴き取れたわけではないのですが、"suspended coffee"を注文する人と受け取る人の様子は、「さりげなく」ごちそうする人とごちそうされる人、という感じ。特に"suspended coffee"を定期的に買ってる眼鏡の男性の感じや発言は、カフェというコミュニティと場所、その利用者さんたちを仲間として大事にしてる感が伝わってきていいなあ、と思いました。

さて。日本にはこれやってるところあるのかしら?そもそも、"suspended coffee"はなんて訳すんだろう、と調べていたら、訳語として「保留コーヒー」という言葉がたくさん出て来て、はじめはちょっと残念な気分。じゃあ、別の翻訳案があるかというと思い浮かばないのですが。

お店とお客の信頼関係に基づくという意味では「ツケ」に似てますが、金銭的負担はお客側の善意というところが違います。一種の「寄付」だけど、BBCの動画の男性はローカルや見知った人を強調してた感があったので、「おごる」とか「ごちそうする」に近いのかも。ただし、さりげなく、です。

そもそもナポリ発だし、ここはイタリア語のカタカナ読み、「カフェ・ソスペーゾ」でいいんじゃない?と、BIG ISSUE ONLINEのカフェ運営者注目のアイデア:「カフェ・ソスペーゾ(保留コーヒー)」を読みながら思いました。この記事では、BIG ISSUEの記事の引用がなかなか素敵だったので、それをさらに引用すると、
その日に何かよいことがあった人は自分のコーヒーだけでなく、もう1杯分コーヒー代を払い、バリスタに「ソスペーゾ!(保留で)」と伝える。それを記録に残しておき、ホームレスまたはお金に困った人が訪れた際には、彼らにコーヒーを無料で提供するという仕組みだ。
日本のカフェでもいっそのこと、カタカナで、「ソスペーゾ!」と言ったら、「エスプレッソ」や「カプチーノ」とも音が(ちょっとだけ)似てるし、さりげなさがあっていいかも。いかがでしょう?

で、日本の導入例はあるのかな、と、日本語の記事を探していたところ、テレビ東京に、
南欧危機で「ツケ払い」復活 コーヒーで支えあいも
という動画がありました。ここでは、「保留コーヒー」だけでなくイタリアでの「ピザのツケ払い」も紹介されています。

またこのテレビ東京の動画には、BBCで登場した「保留コーヒー」利用者のふたりも登場。特に印象的だったのは、「保留コーヒー」を受け取ってる男性がこのカフェのお店の前で露天商をしていること。もしかして、ニュースに取り上げられたことで、お店の注目度も変わってきたのかな?「保留コーヒー」システムは、お店に新しい人をよびこむ効果もありそうな気がします。

一方、greenz.jpでも"suspended coffee"関連の記事が紹介されています。
ホームレスにコーヒーを“予約”する寄付イニシアチブ「Suspended Coffee」に、スターバックスが加入!
この記事では、「保留コーヒー」という言葉は使われず、"suspended coffee"という英単語をそのまま使いつつ、ホームレスにコーヒーを“予約”する寄付イニシアチブと説明。

「予約」というのもちょっと意味合いが違う気が。あと、コーヒーの受取り手をホームレスに限定しちゃってるのも気になるのですが、この英スターバックスの場合は、oasisという特定の慈善団体と提携してるからこういう書き方になったのかも。英スタバのやり方は、場所を共有するというより、コーヒー募金という感じがします。よくもわるくもローカル色が薄まっているといいますか。

「保留コーヒー」は(慣れて来ると、だんだんこの訳語でいい気がしてきました ^ ^;)日経ビジネスオンラインでも紹介されています。
イタリア発、コーヒーとピザで善意の連鎖 英国のスタバも始めた「保留」ムーブメントとは?
イタリア、イギリスの例だけでなく、この記事では、日本の導入例が紹介されていました。北海道夕張市のルーチェ・ソラーレという喫茶店では、「保留コーヒー」を独自に「支える珈琲」と名付けて取り入れているそう。同時に「支えるおにぎり」「支えるピザ」もあるようですが、この活動を支援する人がいることはわかっても、受取り手がいるかについてはよくわかりませんでした。

日本だと地震に津波に洪水大雨など、自然災害があったときに寄付を行い、被災すれば寄付を受け取るというのが日常的な気がしますが、「保留コーヒー」の仕組みがそういった寄付と大きく異なるのは、カフェとコーヒーを通じての「寄付」になるため、コーヒーを飲む人だけでなく、カフェをも応援できるところ。

そうやって、応援したり助けてもらったりなカフェがある生活、ちょっと憧れます。

関連リンク
Suspended Coffees

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BBCで英語学習 learning English with BBC programs

2013年7月6日土曜日

短母音のフォニックスルール phonics rules for short vowels

わたしにとって、なかなか耳では区別がつきにくかった、[æ]と[ʌ]の音、発音バイエルのおかげか、口の動きのイメージが記憶に刻まれつつあります。

実際の聴き分けについては、BBC Learning EnglishのPronunciation Tipsにあった、Similar sounds exercises:Unit4、[e]と[æ]と[ʌ]を区別するエクササイズを何度かこなすうちに、音の記憶も生まれつつあるような。

といっても、このエクササイズのように、同一人物が[æ]と[ʌ]の音のように、似た音を発音している場合は何度か聴くと区別できるようになるのですが、いろんな人が発音する場合は個人差もあって難しいなあと思います。発音バイエルを続けてたら、もっと違いがわかるようになるのかな?

さて。英語で、"a"、"e"、"i"、"o"、"u"の文字が出て来たとき、それぞれ、[æ]、[e]、[i]、[ɑ]、[ʌ]、と短母音として発音するのはどんな場合かというと、主に次の2つがあります(参考『英語耳 』P.179)。

  1. 単語の終わりが「母音字+子音字」 例:hat,pet,win,hop,cut
  2. 「母音字+重子音字」 例:happy,letter,dinner,bobby,summer

松香洋子さんの『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則 』ではなぜか1番目のルールは明確に書いてなく、2番目のルールのみが本の後半部分に出てきます。子供に教えることを考慮して、おおまかなルールを前面に前面に出さず、個別のルールの体感に重きを置いてるのかも。

松香さんの本にしたがうなら、"a"をみたらまず、"apple"の"a"の音、という感じで覚えていきます。繰り返しますが、[æ]という記号は使いません。

が、もちろん、英語の"a"にはいろんな音があって、
例えば、aという文字には七通りの発音があるとされます。aの七変化です。ちょっと数えてみただけでも hat, cake, law, orange, about, car, care の七つの単語に出てくるaの発音は全部違います。(p.61 『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則』)
この七通りの発音、松香さんの本をはじめて読んだ時はわたしの脳内の音の記憶がぼやっとしていたのが、フォニックスをざっと学んだ今では音と発音記号と口の動かし方の記憶が浮かぶようになりました。

ところで繰り返しになりますが、"o"を短母音として発音するときの音は、アメリカ英語では、[ɑ]、イギリス英語では[ɒ]あるいは[ɔ]。しばらくは[ɑ]の練習をしますが、口を大きく開けるのが苦手なわたしは、イギリス英語の音にしたほうがいいのかも、と迷いはじめてます。




関連リンク
円唇後舌広母音 - Wikipedia
[ɒ]の発音を音で確認できます。

円唇後舌半広母音 - Wikipedia
同じく、[ɔ]の音について。

[ɒ] - Pronunciation Tips - BBC Learning English
[ɒ]の発音についての動画です。


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英語の5つの短母音 5 short vowels in English
フォニックス phonics
[ɑ] の発音 pronunciation of [ɑ]
[æ] の発音 pronunciation of [æ]
[ʌ] の発音 pronunciation of [ʌ]

2013年7月5日金曜日

[ʌ] の発音 pronunciation of [ʌ]

英語耳』の発音バイエルを熱心になるようになって4日が経ちました。一日につき、たぶん30分から1時間ほどの練習なのですが、すでに舌が筋肉痛です。息を強く通過させるせいか、舌の表面には痛みが。英語では母国語のことを、"mother tongue"と言いますが、なぜ舌(tongue)なのか体感したのは初めてかも。

一方リスニングのほうはというと、例によってアメリカドラマ、Dr.HOUSEを観てるのですが、音、特に子音がくっきり強く聞こえるようになってきました。大きくではなくて、強く聞こえて、今までなんとなくだった部分がざらっとつぶつぶ、違いが明確になってきた感じです。

といっても、依然母音には苦手意識があって…。というわけで、今回は、[ʌ]の発音。フォニックスルールでは、"u"の文字に対応するこの短母音、松香さんの説明では、
 uの文字の短母音の音を出すには、「あっ! クモ!」とか、「あっ、ゴキブリ」というように、まずなにかにおどろいてみてください。
 おどろく時に出す、短い「アッ」の音がまさにこのuの音なのです。(p.73,『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則』)
びっくりしてるから、息をのむ感じで、喉の奥のほうで、「アッ」かな?ちなみに、フォニックスの練習単語は、"bud"、"tub"、"bug"です。

一方、『英語耳』さんの説明では、見出し語が、のどの奥から短く出す「ア」となっていて、発音のポイントは以下。
 日本語の「ア」は、英語の母音に比べると、あまりあごを開かない位置で発音されますが、[ʌ]の発音に関しては同様にあごをあまり開きません。むしろ、日本語の「ア」よりもあごはやや閉じられています。日本語の「ア」に似ていますが、「ア」よりは少しのどの奥のほうで音を出すようにすると、うまく発音できます。また、短めに切れ良く発音するのもコツです。(p.66)
さらに、[ɑ]や[æ]の区別については、
 日本語の「ア」をそのまま使ってもかまわない音が[ʌ]です。[ɑ]や[æ]は口を大きく開ける発音ですが、それらに対して[ʌ]はそれほど口を開けない発音です。口を開ける度合いが小さいので、あごの大きな動作を必要とする[ɑ]よりは発音時間を短くして、歯切れのよい発音をすることが重要です。(p.66)
[ʌ]は時間も短い、と。でもまず、口を開ける、開けない、というのが発音するときは大きなポイント。

ところであれ、今ふと思ったのですが、日本語だと大きな声を出すときに、口を大きく!なんて言いますが、英語の場合はどうなるんだろう?大きな声でも、[ʌ]は小さな口?


Dr.HOUSE/ドクター・ハウス シーズン1 バリューパック [DVD]
天才医師、Dr.Houseを主人公にしたドラマ。患者の嘘を見抜き(そのためには、患者の家にも押し入り)、不可解な症状を観察して(そのためには、患者は時に実験台のようになり)、推理小説のように病気の原因を突き止めます。個性的なHouseと周囲の人々との人間関係も面白い、日本ではそもそもありえないような医療ドラマ。huluでは現在、シーズン1から6までを配信中。医療用語がたくさん、知らない単語ももちろんたくさん出て来るのですが、これを意味がわからないながらも聴き取れるようになったら、ほんとの英語耳になったってことかも?


 

関連リンク
非円唇後舌半広母音 - Wikipedia
[ʌ]の発音を音でも確認できます。

[ʌ] - Pronunciation Tips - BBC Learning English
[ʌ]の発音についての動画です。後半部分には、[ʌ]を含む単語と[æ]を含む単語を比較して違いを説明しています。が、うーん、この動画でみると、[ʌ]と[æ]の口の開き具合はほぼ同じに見えます。ってことは舌の位置で違う音になってるってことかしら??

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[æ] の発音 pronunciation of [æ]
松澤喜好『英語耳』
英語の5つの短母音 5 short vowels in English
フォニックスを学習できるiOSアプリ iOS apps with which you can learn phonics

2013年7月2日火曜日

松澤喜好『英語耳』

フォニックス(phonics)はもともと、英語圏の子供のためのもの。つまり、英語が聴けて、話せる子供が、読み書きを学ぶためのもの。それを日本人が使う場合に大きく異なるのが、英語を聴き、話す経験の量が圧倒的に少ないということと、そもそも英語の音についての感覚が違うのかも。

ここしばらく、ひさびさにどっぷりと発音記号に向き合い、英語の音と日本語の音の違いについてあれこれ考えるなかで、一番わたしの疑問に答えてくれたのが、英語耳さんというサイトの、発音バイエルでした(旧英語耳さんのサイトのメニューの中にあります)。そう、「バイエル」なんて言葉を使ってるのは、発音は練習につきる、という、ある意味ピアノの練習的な視点で発音を解説し、練習問題が出してあるから。

で、このサイトに足しげく通ううちに、もう既に発音バイエルは書籍化され、さらには改訂版まで出ていることを知り、入手してみました。やっぱり本のほうが(編集してある分)見やすいし、CDで音がついてるのは便利です。そして英語のひとつの音について、数ページを費やしてる本ってなかなかないのでは、と感激しつつ発音バイエルの練習、はじめました。

歌や楽器に親しんでいる人ならこの感覚よくわかるんじゃないかと思いますが、やっぱり自分で音を出してみると、他の人の音の聴き方は違ってくるんじゃないかと思います。わたしの場合、子供の頃、習いに行かせてもらってたピアノは今でも特別な楽器で、聴いている時の感じが他の楽器や歌とは全然違う気がするのですが、これはもしかすると、言語の発音にもあてはまるのかも。発音の基礎練習は、まずピアノのキーを押す練習、単語の発音は、短いメロディを弾く練習に似てるんじゃないかと。もっとも、この本の著者、松澤喜好さんによれば、英語の子音の発音はフルートなどの管楽器の演奏と似ているそうですが。

ところで、発音についてこんなに細かに認識し考察し指導までできてしまう人って、いったいどんな感覚と経験の持ち主なんだろう?という疑問も浮かびつつあったのですが、この本では著者の英語学習歴がコラム風に紹介されています。で、その中で、あ、やっぱりこの人は特別だ!、と思ったのが、
私が英語をはじめたのは、同級生と同じ中学の時からです。ただし他の人と少し違っていたのは中学・高校時代に洋楽100曲以上の歌詞を暗記して歌えるようになったことでした。(p.25)
の部分。なんでも、気に入った歌は歌えるようになるまで何回も再生してカタカナで書き取っていた、とのこと。まだ頭のやわらかい時にものすごく熱心に英語を聴き、発音した方なんですね。すごいなー、と感心。

正直、わたしはそこまで、「ネイティブみたいに発音したい」とか「きちんと聴き取りたい」と思ったことはなく、どちらかというと「そんなに発音がんばらなくても、日本人は世界的にそこそこいるし、インターネットでも存在感あるみたいだし、日本人英語っていう言語というか英語のサブグループをつくってもいいんじゃないかしら。」と思ってるほうなんですが、今はものすごく、「外国語で何言ってるかわかるようになるプロセスってどうなってるんだろう?」ということに興味があり、英語耳をつくるべく発音練習、してみることにしました。

そう、たぶんこれ、心理言語学的興味です。今すぐに英語を使わなくてもいいからこそのちょっとした実験とでもいいますか。発音ができると、リスニングができるようになる、の?

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる 松澤喜好

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2013年7月1日月曜日

フォニックスを学習できるiOSアプリ iOS apps with which you can learn phonics

ABCフォニックス - INSTITUTION FOR A GLOBAL SOCIETY K.K. ABCフォニックス - INSTITUTION FOR A GLOBAL SOCIETY K.K.

フォニックス(phonics)を学習するためのiOSアプリをあれこれ試したなかで、日本人向けの発音解説が充実していたのがこのアプリでした。


例えば、[æ]の音だと、音の確認はもちろん、
くち を よこに ひらいたまま で あご を さげよう
という解説がつき、さらには、自分の発音を録音して、三段階評価で音の適合度が判断されます。"hat"だと、フォニックス的に、"h"に対応する音、[h]、"a"に対応する音、[æ]、"t"に対応する音、[t]を同様に発音して音の適合度を確認しつつ、最後には、"hat"を発音して、これも音が正しく出せているかチェック。一応ゲームになっていて、発音の適合度が低いと「ふせいかい」となります。

このアプリは現在、[æ]、[e]、[i]、[ɑ]、[ʌ]の、5つの短母音を使った全15の単語に対応しています。無料。





ABC Phonics Short Vowel Words Lite - Abitalk IncorporatedABC Phonics Short Vowel Words Lite - Abitalk Incorporated

潜水艦の前を泳ぐ(単語を背負った?)魚の中から、特定の音を持つ単語を選ぶシューティングゲーム。ターゲットの魚(と単語)を選ぶとミサイルが発射され、選んだ単語の音を聴き、正解か不正解かを知ることができます。

このアプリは[æ]、[e]、[i]、[ɑ]、[ʌ]の5つの短母音がそれぞれ、"a"、"e"、"i"、"o"、"u"と表記される5つのルールにのみ対応。Lite(無料版)では、"a"と"o"のみ試せます。

発音とリスニングの訓練をしたい大人には単純なゲームではありますが、絵がかわいくて涼しげなのがちょっとした息抜きにもなるかも。



Phonics Vowels - Short Vowels, Long Vowels, Two Vowels - Abitalk Incorporated Phonics Vowels - Short Vowels, Long Vowels, Two Vowels - Abitalk Incorporated

絵と単語の部分と音から単語を完成させるゲーム。ただし、選択肢の文字、単語の部分も、押すと発音が確認できます。何度も試すうちに、ファミリー語(同じ語尾で終わる単語群)や、文字と音の対応パターンが学べるゲームです。

 

これも大人には簡単なゲームですが、単語だけでなく、単語を構成する部分の文字列と音の対応を何度も体験できるのがフォニックスの学習になります。無料版ではフォニクスの一部のルールのみ、有料版では母音についてのさまざまなフォニックスルールを学べます。


いくつか試したなかでは、この3つのアプリが好きでここ何日か熱心に使っています。"phonics"をキーワードにして、iTuneStoreを検索するともの凄くたくさんのアプリがあるのですが、英語圏のものは、すでに英語の音がわかっている英語圏の子供に音と文字の対応を教えるためのものなので、英語を勉強している日本人の大人にとっては重点を置くポイントがすこしずれているのが残念でした。

もし他にもおすすめのフォニックス学習アプリをご存知の方、いらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいm(_ _)m

ともあれ。こうして、フォニックスを意識するトレーニングをしつつ、いつものようにアメリカドラマを観ると(今は、Dr.Houseにはまってます♪)、ドラマで聴き取った短母音がどれだったのか、いちいち確認したくて画面を止めつつ辞書をみるようになってきました。これをしばらく続けると、リスニング体験がちょっと変わるかも、という予感がしています。



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英語の5つの短母音 5 short vowels in English

2013年6月30日日曜日

英語の5つの短母音 5 short vowels in English

(松香式?)フォニックスで、6つの子音の次に紹介されているのが、5つの短母音です。発音記号で表すと、"apple"の"a"に対応する音、[æ]、"egg"の"e"に対応する音、[e]、"Indian"の"I"に対応する音、[i]、"octopus"の"o"に対応する音、[ɑ]、"umbrella"の"u"に対応する音、[ʌ]。

同じアルファベットでも別の発音になる場合は後で出てきますが、まず今はこの5つの音を発音し、聴いて区別できるように、と努力中。正直苦戦しています。

番号 文字 キーワード 練習単語
7
Aaapplebag bat tap
8
Eeeggegg bed pet
9
IiIndianpig bib big
10
Oooctopuspot top dot
11
Uuumbrellabud tub bug

前回と同じように、発音と文字の対応ルールに番号づけし、文字、キーワード、練習単語を示すと上の表のようになります。

で、これらの何が難しいかというと、日本語の、「ア」「エ」「イ」「オ」「ウ」ではない、と頭でわかっていても、聴くとこの5つに分類してしまう自分がいる一方、発音のときも、日本語の母音を基準にしてアレンジしていこうとする、カタカナ英語を離れようとするのにカタカナ英語にもどってしまう自分からの脱却が難しいのでした。

が、ここ数日あれこれやってるうちに、これらの音を聴くと(カタカナではなくて)直接アルファベットとそれを発音する口の形、筋肉の動きが脳裏に浮かぶようになりつつあります。例を挙げると、"bag"の音を聴くと、「バェァグ」ではなく、"bag"のアルファベットが頭に浮かんで、同時に[bæg]も意識する感じ。

といっても、まだしっかりと音や発音の記憶が確立するには至っていないらしく、例えば、"tap"と"top"と"tub"の音の聴き分けがかなり難しいです。私の頭の中では、[æ]と[ɑ]と[ʌ]がどれもカタカナの「ア」の仲間としてグルーピングされているようなのと、語尾の[p]と[b]の区別が難しいよう。

そこで、フォニックス関連のiphoneアプリをあれこれ試したところ、それなりに面白いし効果もあった気がするので、次の記事で紹介したいと思います :)



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英語の6つの子音 6 consonants in English
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2013年6月28日金曜日

英語の6つの子音 6 consonants in English

松香洋子著『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則 』で、最初に紹介されているルールは英語の6つの子音についてのもの。(松香式?)フォニックスでは発音記号を使いませんが、一応発音記号との対応も紹介されているので、すっかり発音記号に慣れてしまっているわたしは適時使って書いていきますが、とにかく最初の6つというのは、文字と発音の関係が一定しているので、発音記号も文字のままだったりする、[p]、[b]、[t]、[d]、[k]、[g]、です。

この本はCDがついてるわけでもなく、さらには日本語のカタカナを使いながらも、日本人英語の発音を脱却することを目指しているのがよくもわるくも特徴かもしれません。ともあれ、例えば、[p]の発音については、"pig"というキーワードの"p"の文字に対応する音として記憶するのですが、その説明は、
小さい軽い紙を一枚用意してください。その紙を口の前にたらし、口をかたく閉じてから急に「プッ」とするどく言ってください。でも声に出してはいけません。ささやくように、しかしなるべく激しく紙が揺れるように、強く息を出してください。それがpという文字が表している音です。(p.51)
というもの。で、音が出たら、下の表に従って、キーワードと練習単語を言ってみます。単語は外来語をもとにセレクトしてあるので、意味はわかりやすく、英語らしく発音すると日本語のカタカナとのギャップがよくわかります。

番号 文字 キーワード 練習単語
1
Pppigpet pen piano
2
Bbbearbus bed banana
3
Tttigertelevision table ten
4
Dddogdoor doctor dog
5
Kkkingkey king kick
6
Gggoatgirl gate guitar

それぞれの単語の発音については、今回はしっかりやりなおしを、と、weblio単語帳にこれらをまとめて発音も確認しながら練習してみました。

綴りも意味もすっかり知ってるつもりの単語群ですが、脳裏にカタカナが浮かびやすい分、発音的には難関かも?わたしの場合は、tのときに舌の先を上の歯ぐきにつけること、kやgを強く発音するのがおろそかになりがちでした。pやbも勢いが弱くなりがち。

(松香式?)フォニックスでは、この6つの音を、1)聞き分けられる、2)正しく発音できる、3)文字を見て音を出せる、4)音を聞いて、それを文字で表せる、の、4つが出来てから次に行くことになってます。わたしの場合は独学なので、ある程度練習して自分でたぶん大丈夫!?というところへ次へ行くことに。まあ、多少間違っていたとしても、フォニックスに従えば、一貫してちょっとずつずれることになるので、たぶん聴く方にもわかってもらいやすく、体系的な修正もしやすいのでは、と予想してます。




関連リンク
Pronunciation Tips | BBC Learning English
英語の音ひとつひとつについて、動画で解説するなど、発音関連の教材が充実。
Phonetics: The Sounds of Spoken Language - The University of Iowa
アイオワ大学のこのサイトも、英語の発音を説明する動画や画像が充実してます。舌の位置や動きもチェック可能。

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